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醤大骨 / 酱大骨

jiàng dà gŭ
豚の背骨煮込み

jiangdagu


豚の背骨を甘辛いタレで煮込んだもの。私が中国東北料理に本格的にハマるきっかけとなった料理である。いまではそうでもないが、 一時期、店にいる中国人の客がみんながみんなこれを食べていたことがあった。しかしそれが何という料理なのかわからず、メニューに載っているそれらしい字 の料理を見つけて「これください」と、外国でのような注文の仕方をしたのだった。考えて見ればいまでも(日本語としての)読み方を知らないので、メニュー を指さして注文している。中国語では「醤」の字が「酱」と微妙に違うので注意。

これは東北地方の名物料理ということらしい。店によって味 付けが違う。写真の奥の方に見えるが、使い捨ての手袋をつけてくれる店もある(ただし片方だけ)。いろいろ試してみたが、結局は両手で持ってかじりつき、 歯で肉をほじり出すというはなはだ原始的な食べ方をせざるをえず、それがまたこの料理の楽しみ方でもある。巨大な料理に見えるけれども、ついている肉はそ んなに多くはなく、値段もそれに呼応して600円台ぐらいの安い価格帯に設定されている。これだけでメインのおかずにはたぶんならない。

私 もそうなのだが、周囲の中国人の客たちの間でもこの料理のブームはいったん沈静化したように思う。いまでもときどき食べるとたしかにおいしいが、面倒だ し、デートに向かないのはフライドチキンどころではない。いま流行っているのはクミンなどの香辛料をたっぷりまぶした、自分で焼く串焼きあたりだろうか。

なお、池袋西口の朝鮮料理の影響もある延辺料理の店だと、朝鮮料理のカムジャタンも出しているところがある。これは豚の背骨を煮込んだ鍋もの。こっちの醤 大骨はあれと比べるとはるかにおおざっぱで豪快な料理だ。

作り方・レシピ

とりあえず中国料理に使われる香辛料を使ったスープで長時間煮込んでいるのだろうと思われる。豚骨スープを作るときの手順は参考にできる、かもしれない。 食べるものが逆だけれども。そう考えると、両方食べてしまうカムジャタンは合理的である。

あるいは、ダシをとった後のガラを使っているのかもしれない。その可能性は高いが、あそこらへんの店がそんなに豚骨スープを作っているかというとそれも疑 問だし…

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