東北大拉皮 (东北大拉皮)
dōng bĕi dà lā pí
「拉皮」は
板状の春雨のようなもの。「拉」は「引き延ばす」、「皮」は「薄いもの」。
この写真を撮った「永利」のメニューには「東北板春雨に野菜のせゴマ辛酢ソースかけ」という日
本語がついている。「ゴマ辛酢ソース」はこれとは別のボウルに入れて供される。皿に盛られた板春雨とその他の具材を、このソースと一緒に混ぜて食べる冷菜
であ
る。
これは東北地方特有の料理らしい。
「拉皮」はデンプン質から作られるが、それにジャガイモが使われることが多いということで、これもまた東北地方のジャガイモ料理の1つということになる。
ちなみに糸状の春雨は粉絲(fĕn sī)、それよりも太いものが粉条(fĕn tiáo)。
ねっ
とりした食感の板春雨に、しゃきしゃきした千切り野菜と、酢をベースにしたソースが合わさって、さっぱりした味の食べ物となる。これは言ってみれば日本の
「冷やし中華」と同じニッチにある料理であり、私としてはたいていのお店が出す日本製冷やし中華よりもこちらが好みだ。特に「永利」のようにソースを別に
出してくれると、味付けを自分でコントロールできるのがよい。上の写真の右上に見えている赤いのは、花椒ベースの辛い調味料だから、これを混ぜ込むだけで
けっこうな味にはなって、ソースなしでも食べられる。
作り方・レシピ
「拉皮」をでんぷんから作ることも可能なのだろうが、市販製品を買うのが普通になっているらしい。そうだとすれば、あとは上に載せる具を用意し、ゴマ油と
酢をベースにしたソースを作ればいいはずだ。ソースを作るときには冷やし中華のタレの作り方が参考になるが、棒々鶏用のソースで行ける。
載せる具の定番は、キュウリやニンジンなどの野菜の千切り、干し豆腐の千切り、クラゲ、キクラゲなど。